資金を自分で貯めることの一番のメリットは危険性の少なさです。仮に事業が失敗してしまった場合でも自己資金だけでまかなっていれば、貯金が無くなるだけですみます。しかし、銀行等から借入をしてしまうと事業が失敗した場合多額の借金を背負う可能性があります。また、借入をしてしまった場合は事業をスタートした後も金利の支払いをしなければならず、その分コストがかかってしまいます。
資金を貯めている間に自分の考えている事業を見直すことも出来ます。独立を考え始めた時というのは、冷静さを失っている場合も多々あります。十分な事業資金を貯めるためには多くの時間が必要となるため、その間に冷静に自分の事業を分析し、より綿密に計画を練ることが可能になります。
自分で資金を貯めるデメリットは時間がかかるという点です。資金を貯めるのに5年かかれば、当然開業は5年遅れてしまいます。ビジネスの世界ではスピードが勝負を分ける場面が多々あります。今最先端で画期的なアイデアでも数年後に時代遅れになってしまうことはよくあります。スタートまでの時間がかかるということはチャンスを逃す可能性があることを意味します。
また、スタートまでに時間がかかると事業に対しての情熱が薄れてきてしまう可能性もあります。年齢も積み重ねてしまい、現在の資金を貯めるための仕事でも人間関係や責任が増えてしまうため、様々なしがらみも出来てしまいます。これらが足を引っ張ってしまい、リスクをとって大胆に動くことが出来なくなってしまいます。